…大学から帰宅後。
「ただいま」
「おっ、ルーチェス君だ〜!お帰り〜!」
殺伐とした空気を味わってきた後だけに。
セカイさんの、この笑顔が大変眩しい。
ルレイア師匠がよく、「『不味い』モノばかり食べちゃ駄目ですよ。やはり男たる者、『美味しい』モノを食べなくては」と言っているが。
あれは真実だな。
さすが僕の師匠。
「どう?絵描いてきた?」
「…まだ健康診断とオリエンテーションですよ…」
そんな、早速美術の講義は始まらない。
まだ履修登録も済んでないよ。それは明日。
本格的に講義が始まるのは、明後日からだな。
で、その前に僕には、やらなければならない課題が出来た。
しかし、それはそれ。
論文に取り掛かる前に、まずは家のことをやらなくては。
既婚者だからな、僕は。
仕事は仕事。家庭は家庭。
この区別がしっかり出来てない夫婦は、いずれ破局の道を行く。
故に。
「よし、それじゃ早速夕飯作りますかね」
「え。もう作るの?」
帰宅後早々、夕食作りである。
「はい。実は早速論文課題が出されましてね。忙しくなるので」
「そうなんだ〜…。大変なんだね大学って。よし!じゃあここはセカイお姉ちゃんが、忙しい弟君の為に手料理を、」
「そんな訳なので、今日のメニューはレンジで作る、簡単時短リゾットにしようかなと」
「せめて最後まで聞いて!?」
いや、セカイさんの手料理とかいう、世にも恐ろしいパワーワードが聞こえた気がするので。
聞こえなかったことにしようかなと。
とにかく、今日から三日間の夕食は、ちょっと時短レシピで済ませようと思う。
僕は、本棚からその本を取り出した。
こんなときの為に、買ってて良かった。
『猿でも分かる!簡単時短レシピ』。
このシリーズがもっと世に広まれば、人間の可能性は飛躍的に向上するのではないか、と密かに思っている。
「そっか〜、ルーチェス君忙しいんだ〜…」
ちょっとしょんぼり気味なセカイお姉ちゃん。
「忙しいと言っても、三日だけですけどね」
「もしかして、私とイチャイチャする時間もない?」
「あ、それは大丈夫。その時間はちゃんと確保してるんで」
「やったー!」
当たり前だろう。
ルレイア師匠も常々言っているが、世の中には優先順位というものがある。
ちゃんとこう…翌日の為の英気を養わないとな?
論文の質も上がるというものだよ。
「ただいま」
「おっ、ルーチェス君だ〜!お帰り〜!」
殺伐とした空気を味わってきた後だけに。
セカイさんの、この笑顔が大変眩しい。
ルレイア師匠がよく、「『不味い』モノばかり食べちゃ駄目ですよ。やはり男たる者、『美味しい』モノを食べなくては」と言っているが。
あれは真実だな。
さすが僕の師匠。
「どう?絵描いてきた?」
「…まだ健康診断とオリエンテーションですよ…」
そんな、早速美術の講義は始まらない。
まだ履修登録も済んでないよ。それは明日。
本格的に講義が始まるのは、明後日からだな。
で、その前に僕には、やらなければならない課題が出来た。
しかし、それはそれ。
論文に取り掛かる前に、まずは家のことをやらなくては。
既婚者だからな、僕は。
仕事は仕事。家庭は家庭。
この区別がしっかり出来てない夫婦は、いずれ破局の道を行く。
故に。
「よし、それじゃ早速夕飯作りますかね」
「え。もう作るの?」
帰宅後早々、夕食作りである。
「はい。実は早速論文課題が出されましてね。忙しくなるので」
「そうなんだ〜…。大変なんだね大学って。よし!じゃあここはセカイお姉ちゃんが、忙しい弟君の為に手料理を、」
「そんな訳なので、今日のメニューはレンジで作る、簡単時短リゾットにしようかなと」
「せめて最後まで聞いて!?」
いや、セカイさんの手料理とかいう、世にも恐ろしいパワーワードが聞こえた気がするので。
聞こえなかったことにしようかなと。
とにかく、今日から三日間の夕食は、ちょっと時短レシピで済ませようと思う。
僕は、本棚からその本を取り出した。
こんなときの為に、買ってて良かった。
『猿でも分かる!簡単時短レシピ』。
このシリーズがもっと世に広まれば、人間の可能性は飛躍的に向上するのではないか、と密かに思っている。
「そっか〜、ルーチェス君忙しいんだ〜…」
ちょっとしょんぼり気味なセカイお姉ちゃん。
「忙しいと言っても、三日だけですけどね」
「もしかして、私とイチャイチャする時間もない?」
「あ、それは大丈夫。その時間はちゃんと確保してるんで」
「やったー!」
当たり前だろう。
ルレイア師匠も常々言っているが、世の中には優先順位というものがある。
ちゃんとこう…翌日の為の英気を養わないとな?
論文の質も上がるというものだよ。


