『赤き星』同好会に充てがわれた部室は、それほど広くはなかった。
小さめの教室、くらいの広さ。
中央には長テーブルを正方形に並べ、それぞれお互いの顔を見ながら会議出来るようになっている。
部屋の奥には、ホワイトボード。
壁沿いには、やたらと背の高い本棚が二つ。
本棚には、コミュニズム思想の本が、これでもかとずらりと並び。
チェストに収められた透明なケースには、本に負けない数の、論文の束。
まさに、共産主義レジスタンスのアジト、って感じだな。
そして、部屋の中にいた人間の数は、僅かに六人。
僕を含めて、ようやく七人だ。
超少数精鋭なんだな。
まぁ、三年生以上じゃないと入党出来ないって条件なら、六人しか党員がいないのも当然か。
むしろ、よくこんな怪しいサークルに、六人も集まったな。
中にいた六人は、僕を不躾に、じろじろと見つめていた。
まるで、品定めでもするかのように。
実際僕は今、品定めされているのだ。
この一年坊主は、我らが『赤き星』に相応しい人物なのか?と。
全く相応しい人物ではないと自負しているが、精々あなた方を騙せるよう、立派に役者を演じてみせますよ。
ルレイア師匠の弟子の名に懸けてな。
「…あなたが、入党希望の一年生?」
席に着いたまま、部屋の中にいた女性の一人が尋ねた。
さっき僕を門前払いしようとした女党員とは、また別の人物だ。
この二人を除いて、部屋の中にいる党員は全員男だ。
「はい」
「名前は?」
「ルクシア・セレネと言います」
さっきも言ったが、勿論偽名です。
「私はサナミア・エクシール。『赤き星』の党首です」
そうですか。
この人が、この共産主義組織のリーダー。
「ここに入れてくれたということは、僕は『赤き星』への入党を認められたということですか?」
はいそうですよ、と言ってくれれば、話は早いのだが。
「いいえ。先程も彼女が言ったでしょう。ここは三年生以上の学生しか、受け入れないことになっています。その原則を、簡単に変えることは出来ません」
やっぱり駄目か。
しかし。
簡単には変えられない、ということは。
難しいけど、変えようと思えば変えられるってことですね。
そう思えば、まだ希望はある。
小さめの教室、くらいの広さ。
中央には長テーブルを正方形に並べ、それぞれお互いの顔を見ながら会議出来るようになっている。
部屋の奥には、ホワイトボード。
壁沿いには、やたらと背の高い本棚が二つ。
本棚には、コミュニズム思想の本が、これでもかとずらりと並び。
チェストに収められた透明なケースには、本に負けない数の、論文の束。
まさに、共産主義レジスタンスのアジト、って感じだな。
そして、部屋の中にいた人間の数は、僅かに六人。
僕を含めて、ようやく七人だ。
超少数精鋭なんだな。
まぁ、三年生以上じゃないと入党出来ないって条件なら、六人しか党員がいないのも当然か。
むしろ、よくこんな怪しいサークルに、六人も集まったな。
中にいた六人は、僕を不躾に、じろじろと見つめていた。
まるで、品定めでもするかのように。
実際僕は今、品定めされているのだ。
この一年坊主は、我らが『赤き星』に相応しい人物なのか?と。
全く相応しい人物ではないと自負しているが、精々あなた方を騙せるよう、立派に役者を演じてみせますよ。
ルレイア師匠の弟子の名に懸けてな。
「…あなたが、入党希望の一年生?」
席に着いたまま、部屋の中にいた女性の一人が尋ねた。
さっき僕を門前払いしようとした女党員とは、また別の人物だ。
この二人を除いて、部屋の中にいる党員は全員男だ。
「はい」
「名前は?」
「ルクシア・セレネと言います」
さっきも言ったが、勿論偽名です。
「私はサナミア・エクシール。『赤き星』の党首です」
そうですか。
この人が、この共産主義組織のリーダー。
「ここに入れてくれたということは、僕は『赤き星』への入党を認められたということですか?」
はいそうですよ、と言ってくれれば、話は早いのだが。
「いいえ。先程も彼女が言ったでしょう。ここは三年生以上の学生しか、受け入れないことになっています。その原則を、簡単に変えることは出来ません」
やっぱり駄目か。
しかし。
簡単には変えられない、ということは。
難しいけど、変えようと思えば変えられるってことですね。
そう思えば、まだ希望はある。


