すると、後ろから、誰かが走ってきた。 その人は、私の後ろから、目を手で覆って。 「だーれだ?」 「ひゃぁ……ぅ…」 わたしの目を覆う、手、指。 実は、誰か、なんてわかってるの。 しかも耳元で、甘く、囁くみたいに言うの。 誰なのかがわかるからこそ、わたしの心臓は鳴りっぱなし。