【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない


「お待たせしました。本日のケーキセットです」

そして驚く事に、marineの正社員として桃菜が働いている。
ケーキを運んできた彼女は可愛らしいデザインの制服に身を包み、中々様になっている。
これには小早川さんの口添えがあったらしい。

「桃菜、すっごく似合ってるじゃない」

「ふふん。 悪くないよ、ここでの仕事は。
それに何より制服が超可愛いし! あのね~、桃菜目当てのかっこいい男性客も結構来るんだあ~!」

あの一件から数日後、小早川さんに連れられた桃菜は私へと謝罪をした。

そして私達は仲直りした。 一定の距離はまだ置いてはいるが、いつかもっと桃菜とは分かり合えると思っている。

その桃菜は現在小早川さんのご実家に預けられて、彼には頭が上がらないらしい。

「これから伊織ん来るんでしょう~?」

「うん、待ち合わせしているの。伊織のお店だから一緒に来たいって言ったんだ」

「うわあーラブラブだねぇ~~。」

「えへへ、まあね。 てゆーかこのケーキセット、クッキーもついているの?」