【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない


「酔っぱらった時にだけ本音が出るものだな…たまには酔わせるのも悪くない」
「ずっと一緒に居たいのは俺も同じだよ」
「強がる真凛も好きだけど、たまにはこうして甘えて欲しい」

夢の中、ふふふと笑いがこみ上げてくる。

今凄く誰かに甘えたい気持ち。 そう思いながらも彼の温もりに包まれて、世界一幸せな微睡みの中に落ちる。

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数ヵ月後――

伊織さん待望のボヤージュに隣接されたカフェがオープンされた。

彼が拘りに拘りぬいたお店は、当初の予定よりもちょっぴりメルヘンちっくになってしまったらしい。

小早川さんいわく、私と出会って伊織にちょっとした変化があったらしい。
お店のインテリアから食器類まで拘りぬいているのが、伊織さんらしい。

店名は「marine」 海を意味するその言葉は、私の名前と同じだ。 お店は水色で明るく統一されていた。

ここではボヤージュで売っているお菓子を楽しめるほか、カフェ限定のボヤージュのケーキや軽食も味わえるとの事で出足も中々好調である。