「悪かったな。捻くれていて」
「私は好きですけどね。捻くれてるけど実は素直で直ぐに顔に出て分かりやすいんですもん」
「それって褒めているか…?」
「私なりの称賛の言葉です」
ん~っと頭を捻らしてその場で考え込む。
ふと伊織さんの目の前を見ると、お皿も茶碗も空になっていた。
…初めは一緒にご飯を食べるのも苦痛なのかなと思っていたのに、いつ間にか当たり前になっていた。
そんな光景を目の当たりにすると、くすりと小さな笑みが零れ落ちる。
「大丈夫だよ。いつか分かり合える日がくる。
どういう関係性だって、君が彼女を大切に想い、彼女が君を好きだという事実は変えられない。
だからきっと大丈夫」
伊織さんの’大丈夫’は何故か安心感がある。
私が自分自身強がるために言う大丈夫とは違い、説得力があるんだ。
それはきっと嘘の一つもない、彼の素直な言葉だからこうやって素直に受け取る事が出来るんだ。
「お皿片すね」
「ああ、後さっきコンビニで酒を買っておいたから、たまには一緒に飲もう」
「お酒…?!私…お酒は余り…」



