【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない


「そんなの知ってるよ。だって蒼汰くんが浮気したのだって桃菜が原因だし。」

「はぁ?! 何言ってんの、あんた」

「別に桃菜はなから蒼汰くんの事全然好きじゃないもん。
蒼汰くんなんてね、真凛ちゃんと付き合ってた頃から違う女と浮気超しまくってたんだよ。
そんな馬鹿な男だから、桃菜が誘惑したらコロッと乗っちゃって馬鹿みたい。
真凛ちゃんと別れた後には蒼汰くんとまともに付き合ってなんかいなかったもん。
だから放置してたら案の定浮気してたし、元々そういう最悪の男だったから今の彼女がいても桃菜を匿う事くらい平気なんでしょう?」

「蒼汰の事、全然好きじゃなかった?」

桃菜の言葉に思わず絶句してしまう。
いや、浮気をされていながらも気づきもしていなかった自分のおめでたさにも呆れてしまうが…
じゃあ桃菜のあの涙は一体何だったのだろうか。

困惑している私に、桃菜はフッと笑みを浮かべた。

「本当に真凛ちゃんはおめでたいよね。
大体桃菜に彼氏取られるの何度目?いい加減気が付いたらどうなのってずっと馬鹿みたいだなあって思ってた。
それに真凛ちゃんは男の趣味が悪いのよ。桃菜がちょーっと言い寄ったらすぐに浮気しちゃう男なんかはじめから止めて置けばいいのに。
そんな風に騙されやすいからすぐに信じて馬鹿見ちゃうのよ」