いや、これってある意味さぼりでしょう?
けれどそれを言うとますます機嫌を損ねるような気がして言わないでおいた。
「私そんな事言っていない!いちいち突っかかってこないで!
それにしても蒼汰はいないにしても…桃菜は居ると思うんだけど…」
「ただの元カレを呼び捨てで呼ぶのは止めろ」
何かギャーギャー騒いでいたけれど、もう無視しよう。
…絶対に桃菜は中にいるはずだ。
けれどインターホンを何度連打しても、居留守を決め込んでいる様だ。
「鍵屋でも呼んで無理やり開けてやろうか」
「それって犯罪でしょう?」
「市ヶ谷の権力がありゃ何とかなるだろう」
「権力の使い所を間違わないで下さい。
て、ゆーか…桃菜ー?桃菜ってばいるんでしょう?!
開けなさいよッ!聞こえているのは分かってるんだからね!?
ももなーってば!」



