「大きな腹の音だな」
「う……ここ三日ほどきちんとご飯を食べていなかったので。
…てゆーか…これって伊織さんが用意したんですか…?」
「まあな」
ダイニングテーブルの上には、手料理が並んでいた。
お味噌汁に、ご飯。 野菜を炒めたらしい物と、お魚が焼かれていた。
びっくりして、それを凝視しているとキッチンから戻って来た伊織さんが照れくさそうに頭を掻く。
「…見栄えが悪くて、悪かったな」
「そ、そんな事言ってません。 驚いて…。
伊織さん、料理が出来るんですか?」
「出来る訳ないだろう。 これは、碧人にレシピサイトを送ってもらって作ったものだ。
君が帰って来た時の為に食材は買っておいたんだ。」
「じゃあ初めて料理したんですか? それにしてもすごいですよ…。センスがあります」
そう言うと、伊織さんは得意げな表情を見せる。



