【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない


「ええー?桃菜、会社を辞めてどうするの?
マンションの家賃は払えているの?
てゆーか生活自体大丈夫なの?!」

「う…うう、それが全然大丈夫じゃないのー……。
会社を辞める前にバックと靴を買っちゃって全然貯金もないし、家賃も払えずに追い出される所なんだよー…」

笑ったり、泣いたり、相変わらず忙しい子。
私達を見守る伊織さんと小早川さんも若干引いている。

大体なんで貯金がないんだ。 うちの会社は給料は悪い方ではないのに。 しかし桃菜の散財癖は昔からだ。

「マンションを追い出されるッ?!どうすんのよッ。 実家に帰れない…よね」

「帰れないよ。お父さんが許してくれるわけないし…
だからお願いなの!真凛ちゃん、一生のお願い!
暫くこのお家に置いて欲しいのッ」

両拳を握り締めてお願いのポーズを取る桃菜。 一生のお願い、これで何度目だろうか。