誰がどう見ても可愛らしくて女の子らしい桃菜は、会社でも女子社員から嫌われ者だった。
陰でぶりっ子だとか、顔だけのポンコツ女と言われ続けて、何度言われてもその度桃菜は傷ついて涙を流していた。
そういう所をいつも放っておけなかった。 確かに桃菜は会社でもモテていたけれどそれは桃菜のせいではない。
寧ろ女同士結託して桃菜を苛め抜いた女子社員はありえないと思っていた。
「そうだったの…。本当にいきなり辞めちゃってゴメン…。」
「いいんだよぉ~、桃菜も会社辞めちゃったし。 それにまた真凛ちゃんに会えて元気が出たしね」
にこりと天使の微笑みを浮かべながら爆弾発言をした桃菜の言葉に耳を疑う。
「会社を、辞めたの…?」
「うん、辞めた!だって真凛ちゃんがいないとつまんないしさ…」
桃菜の腕を引き離し、頭を抱える。 何を考えなしに会社を辞めちゃってるのよ。
私が辞めたからって桃菜も会社を辞めるなんて。 私には関係のない事なはずなのに責任を感じてしまう。



