奥へ進んでしばらくしても、一向に景色は変わらなかった。


ただ狭い路地裏の道がずーっと続いているだけ。



5分ほど歩いたところで私は後ろを振り返ってみた。




「……!?」


さっきまで私の奥底にあった恐怖と焦りが一気にかけのぼってくる。





入ってきたはずの入り口が、無い。