闇夜にゆらめくあやかし商店街 ❰前編❱

「は、隼人君……?」


うずくまっていた人影の動きが止まり、クルリとこっちを向いた。



『優里ちゃん!』


どこからか私を呼ぶ声が聞こえる。

何度も何度も聞いた声。



あぁ、間違いない。


隼人君だ。




こっちをジッと見つめる目は紅い目をしている。

もう人間じゃなくなったのかな。

私のこと、きっともう覚えてないんだよね。



そんなことを考えているとフッと隼人君の姿が消えた。