「あんまり確かじゃないが…心当たりならある。そうだな…この石かこの石を買った人間の坊やがいたなぁ。」


そういって指差した中に、私が躓いた石も入っていた。



「えらくニコニコとご機嫌でなぁ。俺が何に使うんだと聞いたら『彼女にプレゼント』だそうだ。ったく、ここにいるやつらは漬け物石としてしか俺の石を使わないのになぁ。俺も気取っちゃって袋で包んだりとかしたよ。」




私は後半の方はほとんど聞いていなかった。

私と隼人君は…恋人関係だったの？


友達すらいない私が？


考えがまとまらずに頭の中でぐるぐると回る。