「きっと与吉はわかっていたのね。優里ちゃんがここには長く居ないこと。すぐお店に引っ込んだのも名残惜しくて泣かないようにするためなんかもね。」


私は鈴をぎゅっと握った。



「この鈴…本当に大事にします。お守りにしてずっとつけます。」


「ふふ、与吉も本望ね。」



私はポケットに鈴を大事にしまった。

なんだか隼人君探しもうまく行きそうな気がしてきた。