「お客さん、ごめんね。あんまりうまく出来なかった。しゃらしゃらっていう音を目指してたけど…。」


「ううん、とっても素敵。こんなの見たこと無いよ!ずっと大事にするね!」



そういうと与吉がキュッと抱き付いてきた。


「お客さん本当ありがとう!最後に名前を教えてよ。」

「優里…若木優里だよ。」


与吉は私から離れると嬉しそうにニコニコしていた。


「わかった!また来てね!優里姉ちゃん!僕は今から鈴を作るから!」

そう言うとパッとお店の中に引っ込んでしまった。