「お客さん、うちの鈴さっき見てたよね?僕がプレゼントするから選んで!僕とっても嬉しいんだ!」


「そんな、申し訳ない……」


「いいの!僕の気持ちだから!」



与吉の言葉に背を押され、どの鈴がいいかじっくりと見てみる。


丸いの、細いの、四角いの。

1つとして同じ物はない。



眺めているうちにふと、目を引く鈴を見つけた。