「あー!夢さん!お客さん連れてきたんですかー?」


いきなりの元気のいい声にビクッとなる。


「与吉、まずはいらっしゃい、でしょ?」


そうだったそうだった、と言いつつ挨拶をする『与吉』には目が1つしか無かった。



怖いけど夢さんと仲良くしゃべっているからか、そこまで恐怖は感じなかった。



「お客さん…うちの鈴見ていきますか?」


そうやって私を覗き込む目はとてもクリクリしていて怖いと言うよりもむしろ──