海から戻り、3人でゆっくり部屋で女子会をしていると、携帯が鳴っていることに気が付く。

発信者を見ると、姫野大和。

「げ…。」

「どうしました?」

私の野太い声に、椿が返す。
我ながらものすごい声だと思います。
恥ずかしい…。

「大和から電話。」

「出ないんですか?」

「大事な話じゃないのー?」

大和くんって、滅多に電話してこないじゃん?と満里奈はスルメを口にしながら言う。

…スルメかい。

2人は、電話でなよーと言い、気にせず女子会を進めていた。

仕方がなくベランダに出て、電話に出る。

はいと電話に出ると、電話の向こうの大和はイライラしながら話し出した。

『おいお前、早く出ろよ。』

「は?出たから良いでしょうよ。」

何なんだこいつは。

『お前が電話するって言ったのに、全く電話してこねーから、痺れきらして電話したんだよ!』

あ…。

そうでした。

完全に忘れてましたさ。