闇に咲く華






校門につくと、教授たちはさらに焦り出す。

そりゃそうだ。
生徒である私が出てきてるんだから。

教室に戻りなさい!やらここは危ないから!という声が飛び交う。

その後ろで、男たちはニヤニヤ笑いだす。

「お前が姫野莉依だなぁ。」

「総長が言ってた通り、えれぇべっぴんや!」

「ヤっていいのかぁ?」

ヤイヤイヤイヤイ騒ぎ出す男たち。

なぜ私を捜す?

私はため息を吐いた。

私一人、ここのみんなを守るのには少し不安がある。

下手に動くと、周りに被害かでる可能性もなくせない。

「誰かしら?私は貴方たちのこと全く知らないだけども。」

私は静かに話し出した。

すると、リーダーっぽい人が出てきて私をめがけて拳を振り下ろした。

私はその拳を受け止め、相手の腹に一発いれる。

「グハッ」

男が倒れると、周りにいた男どもも、あり得ないという表情になる。

教授たちも凄い表情。

「…っ…こん…な…なんて…聞い…てねぇ…。」

荒い息をしながら、腹を殴られた男は私に向けて言葉をはく。

てか、弱い…。
弱すぎる…。

女の私に殴られて動けなくなってるよ?

「誰から何を聞いたかは知らないけど、ここは学校よ。喧嘩するところじゃないの、分かる?」

私はしゃがみこんで、男の顔が見えるようゆっくり髪を掴んで上げながらながら言う。

「そっか、あんたら頭悪いから分からなくてこんなことしてるのよね。ましてや女に手を上げるなんて。」

真顔で話しているからか、相手の男と周りにいる男たちは恐怖からか動けないでいる。

「弱いから、卑怯なことしないと勝てないのね…。可哀想に。」

私は、眼を細目ながら話を続ける。

「それだから、女に負けるんじゃないの?ダッサ。」