闇に咲く華


お昼休み。

私と満里奈と椿は、校内1大きい中庭の楠の下…ではなく、楠に登ってのんびりしていた。

「そういえばなにか忘れてるような…」

うん。なんだっけ?

唸る私をみてみかねたのか、満里奈はため息をはく。

「はぁ、呼び出されてるんでしょ?」

「しかも裏庭にですよね?」

あ!そうだった!!
呼び出されてることすっかり忘れていた私。
早くいかないとね。

「忘れないうちに行ってくる!」

楠から降りて、裏庭へ向かった。


「あれは絶対告白とみた!」

「満里奈さんもそう思います?」

2人は顔を合わせながら、ベタだねーと笑い合っていた。



裏庭に着くと、朝声をかけてきた男の子が立っていた。

「ぁぁあ、あの、来てくれてありがとうございます‼」

思いっきり頭を下げてきた。
そんなに頭下げることないのにね。

「話ってなぁに?」

「あ、えっと…その…。」

なにこのもじもじ加減。
見ててイライラする…。
何かを話してくれようとしてるのにイライラするのは失礼かもだけれど…。

「あ…えっと…。」

このもじもじ、我慢できない…。
私の中でなにかが切れた音がした。

「てめぇ、いい加減にしろよ!男ならしゃきしゃきせぇ!!」

……………あ。

やってしまった…。

変わりすぎ?

男の子、固まってるし…。
どうしよう。


「あははははー!!」

後ろから聞こえてきた声に振りかえると、
満里奈と椿が笑いながらこちらを見ていた。