ストロベリー・ゲーム


どう言ったら分かってくれるだろう。どう話したら傷つけずに理解してもらえるだろう。混乱する頭で必死で考えた。


「だって藍子ちゃんはもう食べたでしょ? 私食べられないんだよ? 一生幽閉って決まってるんだから」

「怜美がそれでいいって言ったんじゃん」


藍子が呆れたような顔をして言った。
刹那、プツンと、私の中で何かが切れるような音がした。



本当は怖くて仕方ないのに?

それでいいわけがないのに?


心が大きく揺れる。
全身を巡る血が熱い。目頭が熱くなってきた。じんわりと滲んだ涙で、視界がふんわりとぼける。