藍子が真広に気持ちを伝えてから、案の定気まずい空気が流れていた。 真広が濁したことに対して、藍子は問い詰めるようなことはしなかった。 真広は苺を食べなかった。 でもここで食べなかったら、このまま気まずいままなんだろうなって思ったから。 「苺、食べて、終わりにしようよ」 って、私は沈黙を破った。 どっちつかずな真広と、真広の返事を待つ藍子と、二人を見ているだけしかできない私。こんなに嫌な空気ってない。早くここから逃げたい。