でも、これで確定だ。藍子と怜美と俺は、あの事件の繋がりでまた出会ったんだ。
ああ、分かったらもう楽だよ。なにも、俺が悪いことなんてないんだから。
「俺が言えば二人ともドボンだよ。じいちゃんはたぶん、俺らの三人から犯人をあぶり出そうとしてこういうことをしてる。今更苺を食べようが食べまいが関係ない」
「なに言ってんの?」
藍子の声が震えている。
そうして次の瞬間反発するように、爆発したように叫んだ。
「身内だから許されるとでも? そっちが言わなかったのにも非はあるでしょ! 全部あたし達のせいにしないでくれる?」
「“あたし達”ってなんだよ。藍子だけだろ、悪いのは」
「ひっど!」
強気な目が潤んでいた。



