藍子の顔ははっきりと見たことがなかったから、まだ本当かは分からないけれど。
そして、
「苺......」
瓶に入っている苺。あれはそういうことか。
この3人が集められたのは苺の事件に関連する人物だからなのか。
ならなんで祖父はわざわざこんなことを?
苺の事件の反省をしろってか? もう過ぎたことを。今更何で3人を集めて......このタイミングで。祖父に謝れば解放してくれるのか?
そう思っていたら、急に吐き気がこみ上げてきて、俺は洗面所の方に走った。
突然のことに「真広!?」と困惑した藍子の声が背後から聞こえてきた。



