そうか、思い出した。だいぶと時間がかかったけど、あれは。 「藍子、怜美といつ知り合った? 小2ぐらいじゃない?」 「ああ、うん。それぐらい。2年の時に怜美の学校に来て、3年になってから転校したから」 「............」 「なに? どうしたの? なにか思い出した?」 あの時の“れみ”は怜美だったのか。 そして彼女がよく自慢していた友達。そして苺の事件の時に逃げたやつ――――それが藍子なんだ、たぶん。ああ、記憶が鮮明に蘇ってくる。