重い空気になってしまったので、私は話題を変えようとする。
「藍子ちゃんと出会ったのはいつだったっけ?」
「小学2年生か3年生だったかな」
真広も私と小学生の時に会ったと言った。
じゃあもしかして、二人が出会っているという可能性は考えられないのかな?
私がそう尋ねるが、二人とも心当たりはないようで。
「というか、その苺のゲームのことが気になるんだよね。二人しか出られないんでしょ? ここから」
「うん、そうだったと思う。あ、でもなんで苺なんだろう?」
「さあ? 季節が季節だしね?」
藍子と私のやりとりを、ベッドに腰掛ける真広がぼんやりと見ていた。



