真広のことを思い出したら、何か大事なヒントが見つかりそうな気がする。
ここに閉じ込められている理由も、もしかしたら分かるんじゃない?
って、私がこのゲームのカギを握っているみたいなこと、あるわけないと思うけど。
ドアの上部分についているすりガラスの奥には緑が見える。植物だろうか?
どんな景色が広がっているのだろう?
藍子と私は一旦並んで床に腰を下ろした。
「そういえば、話が流れたけどここに来るまでのことは?」
「私は学校からスーパーに直行して、買い物をして帰る途中、だったと思う」
「真広は?」
「電話してた。ばあちゃんと」