病室で過ごした日々の記憶が、あまり思い出せない。
常に頭に酷い痛みがあって、最後の方はもう、何も食べられなくて寝たきりだった。情けない。真広に会わなくて良かった。弱った姿なんて見られたくなかったから。


俺が死んでからこの過去に戻るまで時間が経っているかもしれない。

高校二年生。よし、高校二年生にしよう。

頭に思い描くや否や、小屋の中で眠っている子供の、三人の容姿がみるみるうちに変わっていく。

小さな体は大きくなり、来ている服は制服へと変化していった。