ストロベリー・ゲーム


春が来て、俺は今、死のうとしている。



入院しても良くならなかったのは、やはり頭を打っていたせいだった。知らない間に脳の中で血が流れだしていたようだった。気分がすぐれない日が続き、ある日、俺は意識を失ってしまった。

津由は面会に来ていない。

寂しい、死に方だと思う。



なんとなく、そろそろ自分が死ぬのではないかと思っていた。
階段から落ちる前からだ。もう年も年だったからかもしれない。


少し前に、真広には病室にあまり来ないように言った。電話はもともと嫌いだったから、津由に出てもらっていた。電話で真広とやりとりすることは少なかったと思う。電話というと、京極のことを思い出したからだ。

俺が死ぬところなんて見たら、真広が死にたくなってしまう。


でもちょっとやりすぎたんだ。