ストロベリー・ゲーム


津由にそばに寄ってやるように言った。津由と真広が俺の無事を喜んでいるのを、遠くから見ていた。

その時ぼんやり思ったんだ。

俺が死ぬことは、おそらく二人をこれでもかというほど絶望させるだろう。
それが俺が二人を愛した証明であり、俺の生きたことの価値になるのだと。

なんて皮肉な結果なんだろう。身が引きちぎれそうな苦しみが、俺を蝕んだ。

京極の時もそうだった。
今度は俺が、京極の立場になったんだ。
誰かを苦しませる立場になったんだ。

夜、津由が帰ってから暗い病室で一人で泣いた。