ストロベリー・ゲーム


交番の前に一人の少女が立っている。

視界に入るや否や、思考が彼女を捉えて離さない。
後頭部で一つきゅっと結ばれた髪の毛。半袖のシャツの上から、膝丈くらいの灰色のワンピースを重ねている。胸元には赤いリボン。暗い茶色のローファー。

体の正面で両手で学生鞄を持って、交番の前にぽつんと立っている。

青空の下、太陽がギラギラとアスファルトを焼いている。日陰もないコンクリートの上で、まっすぐに太陽の光を浴びる彼女。横顔を見ても、暑さに顔が歪んでいるのが分かる。よくそんなところにいるなあと思った。




どこかで見たことがあるような気がした。



でも分からなかったから、俺はなにも考えずに交番の方に歩いていった。彼女との距離が近くなり、彼女が俺に気づいた。