「大丈夫?」


真広に話しかける。
あまり調子がよくなさそう。


「具合悪いの?」

「......ちょっと」

「横になってていいよ。私も藍子ちゃんも、とりあえず桐江くんの話聞いてから、決めるから」

「怜美」


真広に唐突に名前を呼ばれて驚く。
ドアの前に立ったままの真広と視線が交わる。ほんの一瞬見つめ合う。


「ん?」

「俺、怜美と小さい頃に遊んだ気がする。途中から、そっちが......来なくなった。覚えてない?」



私と真広が?