ストロベリー・ゲーム


煙草を吸った友達に電話をして、今日起きたことを全て話した。何度も同じことを繰り返し、言いたいことをできる限り正確に伝えて、説得して。彼が警察に連絡すると言い、「ありがとう」と最後に言ってくれたのは予想外だった。


煙草を吸った友達は、家族から叱られ、学校から注意を受けたものの、少しの指導程度で済んだ。








たまに京極のいる交番の近くに用事があると、わざと寄って、中を覗くようになった。


京極とはよく話す仲になってしまった。向こうも俺を気に入ったらしかった。
俺を見つけるなり、周りに人がいないことを確認すると交番の中に連れ込んでどうでもいいおしゃべりをして。

「京極さん、何歳?」

「26歳」

「若いな。ずっと警察になりたかったんですか?」

「そんなところ」

「俺もなろうかな、警察」

「本当に?」

「嘘ですけど」

「お前、なあ!」

京極はよく町の話や、家の話をしてくれた。
そしてその中で出てくる京極の妹のことを、俺は気になり始めていた。話を聞く限り、俺と同い年でとても美人らしい。まだ会ったことはない。