本当になにがどうなってこの建物に閉じ込められているのか、分からなかった。

どこにあるのかも分からないカントリー調の小さな小屋で私達は出会った。



床に倒れていて、一番最初に目が覚めたのが私――西堂 怜美(さいどう れみ)だった。


確か学校帰りに、スーパーで買い物をして帰路についたところで。......あれ? 曲がり角を曲がって、真っすぐ家に続く道に出て、そこからの記憶が無い。