パイプ椅子に腰かけて足を組み、太ももの上で手を握ったり開いたり、触っていた。前を向くこともできず俯いたまま。落ち着かない。
「それであいつの人生が終わったら、俺はどうしたらいいんすか?」
笑いながら言うと、京極は俺の目を見て、まっすぐに真剣に答える。
「終わらせないよ。そもそもそれが目的じゃない」
そして続けた。
「悟志君、君のことも守る。友達から見限られるようなことがあっても、僕が味方しよう。君は悪くないと僕は胸を張って言える」
京極は、俺と友達との縁を大切に考えてくれているのだろう。
それでも良くないことは正したいという気持ちが強くて勝ってしまう。仕方がない。俺だって今、京極の言う通りに動けない。譲れないものがある。それと同じだ。



