「これで過去が変わった。苺の事件は解決した。自然に離れていくはずだった君たち三人の間に縁ができた。これが未来でどうつながるかは分からないが......この縁をどうか切らないでやってほしい」


“えん”を、大事に。
私と真広と藍子は、きっと変わった未来でも繋がっているだろう。

しんじているよ。
そして必ず、真広、あなたを見つけ出す。

おじいさんがベッドから降りて、ドアへと向かっていく。ドアノブを捻って押せば、簡単にそれは開いた。

「もう行きなさい」と、おじいさんは私に言っているようだった。