「俺は一度に“二人”までしか会えないと、神様に言われた。だから人数を絞る必要があった。このゲームはそういうわけだ」 神様。 でもこのゲームを考えたのは、このおじいさんなのか。なんだか可愛い人、なんだなあ。 おじいさんは私に頭を下げた。 「申し訳なかった。君を一人にしてしまって」 その意味が、少しわからない。 時間が巻き戻っていく。私は、過去の自分にすり替わっていくのだろう。体が縮むのもそういうわけだ。 もう頭が回らなくなってきた。 一人ぼっちはさみしいよね。