ストロベリー・ゲーム


頭の中を見られたような変な気分だった。この人はなんでもわかるのか、と驚く。が、真広が無実だとわかり少し安心した。


「どうせどの道後悔するだろうと思ったんだ。怒られるのはヤだろう? でも、えらく長引かせてしまった。罪悪感を感じてずっと生きるのは辛かっただろうに」


やはり、真広のおじいさんは事件を起こした罪悪感を消すために、私達をここに集めたのだ。

ついさっき「違う」と言ったのは、「会いにきた」という私の言葉に対してだったらしい。

確かに、今のこの複雑な現状をそんなに、簡単には説明できない。