その後どれだけ呼びかけても、女の子はなにも言わなかった。どこかに行ってしまったのか。気配すら感じなかった。 私は一体どうしたらいいんだろう。 このまま幽閉なんて、分かっていても恐怖でしかない。 こんなに、唐突に現実を突きつけられるの。残酷なんてものじゃない。もう、どうしようもない。無理だ。 また外で風が大きな音を立てた。 すりガラスの奥の青空が遠くに感じた。 その時だった。 「幼い頃に犯した罪を償うことなんてないだろう。俺もそうだよ。俺は償いきれなかったから」