信じられない。俺はまた同じことを繰り返すのか。いや、俺が繰り返すんじゃない、周りの運命が狂ってるんだ。
呪いたい。
全部壊したい。
「......っ、ああああああ」
涙が止まらない。
ぼたぼたと畳の上に落ちて染みていく。湿った畳の匂いに誘われて嗚咽を吐く。畳の上に摺りつけたこめかみが痛い。獣のように息が荒くて、口の淵からはよだれが垂れてくる。塩気のある液体が喉の奥をゆるやかに流れていく。
生温い風が網戸の奥から吹いてくる。
ああ懐かしい日々が戻ってくる。
理性が腐り、俺の中でなにかが壊れていく。



