〈ははははは!! 俺は残念ながらお前のじじいだよ。せいぜい苦しむんだな〉 笑い飛ばしてそのまま電話を切られた。 酷いな、とひたすらに思った。藍子もだろう。視線を上げれば怪訝そうな顔の藍子と目が合って、お互いに真広になんて言えばいいか分からず、言葉を探していたのだけれど。 「え?」 ふと真広の方を見れば、さっきとは打って変わって、柔らかい笑みを浮かべていた。思わず驚いて声が出た。どこか嬉しそうな顔をしている。 どういうこと......? 戸惑いながらも、ドキッとしてしまう。