「はあ......? なに言ってんだよ!? 冗談じゃねえ」
どこかで聞いたことのあるやりとりをまたもう一度目にする。
昨日ここに来てすぐにもこんなことがあった。おじいさんとはまるで会話が成り立たない。なにかがずれている気がする。
真広は確かに正論を言っているはずなのに、全く違うと否定される。なにがおかしいんだ? おじいさんが正しいの? ならなにが正解なの?
「俺だけならまだしも、この二人は、家族ですらないのに。そこまで執着する必要がどこにあるんだよ」
〈家族? そんなもの関係ないわ!!〉
低くしわがれた声が画面の奥から、部屋の中に大きく響く。



