そして今日は居で酒屋飲みながら、

「理森さぁ、前に初恋の女の子が忘れられないって話してたの、あれは今もそうなの?」

改めて尋ねてみると、

「まぁ、そうだね。いつかまた巡り逢える日を待ってる」

やっぱり、救いのない人だ…。

「あのさぁ…何処の誰かもわかんないんでしょ?どうやってまた巡り逢うわけ?」

「それはやっぱり…見えない糸で…」

「突っ込みたい。理森って、科学博物館の学芸員なのに、そんな非科学的なこと、本気で信じてるの?」

「学芸員だって、夢ぐらい見るさ」

ダメだこりゃ…。