「今度、大きな二つの犯罪組織が列車を爆破させるというテロを起こすと情報が入った。お前にはそのテロを防いでもらいたい」

大きな犯罪組織が二つも動いてくれるということは、大勢の犯罪者を捕まえることができるということだ。テロを防ぎ、組織の人間を根こそぎ捕らえないと!

「もちろんです!それで、爆破される列車というのは……」

「これだ」

上司が一枚の写真を俺の前に出す。それは、来月に運行が開始される国際列車だ。飛行機でしか行けない海の上も走ることができ、世界中を列車で走ることが可能になるファンタジー世界のような列車。それが爆破されれば、多くの国の人が犠牲になってしまう。

「初運行の時に奴らは爆破するようだ」

「何としても阻止しなければ……!他に誰がこの作戦に加わるんですか?」

眠気も疲れも吹っ飛んでしまう。多くの人の命がかかっているんだから、ゆっくり休んでなんかいられない!

「そのことなんだが、実は今回は協力者を呼ぼうと思ってな……」

「協力者!?」