「は~な、何そんな顔してんの?眉間にしわ寄っちゃってせっかくの美人が台無しだよ」

「いや、び、美人だなんてそんな...」

「澪のこと、心配してる?」

「まぁ、うん」

「大丈夫。澪なら絶対大丈夫だから」


長年の親友である爽には分かるのだろう。

私には確信はないけれど、信じてあげることは出来る。

澪なら、大丈夫。

前に進める。

私はそう強く信じる。


澪...頑張って。

私達はここから見守ってます。

迷ってもいい。

間違ってもいい。

だけど、本当に大切なことを見失わないように。

自分の気持ちに素直になって、その心のままに進んで。

そうしたらきっと、

未来は明るい。

私達はその先の未来で待ってる。

待ってるから...

来てね。

遅れずにちゃんと来てね。

それと...

わすれものはナシだよ。


私は扉の向こうの2人に願いをかけた。