わたしは夢の中で青い夏の答え合わせをしていた。

問1

"わたし"かける"魁くん"イコール"友人"。

わたしは魁くんを友人以上だと思ったことはないと結論付けた。

故に告白は断るしかない。

近々断る予定はある。

実践あるのみ。


問2

"わたし"かける"マイナス風くん"イコール"失恋"

わたしは風くんのことが好きだったけど、風くんはわたしのことなんか眼中になかった。

わたしの一方的な想いを伝えるも失恋という結果を導いた。

故にマイナス判定。


問3

"わたし"かける"さつまくん"イコール"?"

お互いにマイナスでもプラスでも無さそうだけど、さつまくんがわたしをどう思っているのか、わたしがさつまくんをどう思っているのかが不明なためエラー判定。

この3年間同じ時を過ごすことが多かったわたしたちだけど、お互いを異性として意識したことはなかった。

それなのに、今こんなにも強く感じてしまうのは、わたしに告白や失恋がこの夏一挙に降りかかってきたからだろう。

恋愛関連の単語にイチイチ過敏に反応してしまうのもそのせい。

それにしても、あの"好き"はなんだったのだろう。

"好き"の行く先はどこなのだろう。

この問いに模範解答はあるのだろうか。



目が覚めた時に、面倒くさくも愛しい真夏の宿題が終わっていることをわたしは祈っていた。

祈るしかなかった。