青い夏の、わすれもの。

わたしはさつまくんに連れられ、屋外デッキにやって来た。

各テーブルにパラソルが設置してあり、どことなく南国気分が味わえる。

だけど、今のわたしにはそんなのを楽しむ余裕はこれっぽっちもない。

さつまくんに促されるまま席に座り、さつまくんが気を利かせて買ってきてくれたオレンジジュースを、まるでやけ酒を飲むようにグビグビと喉を鳴らした。

そんなわたしを見てさつまくんは例のごとく薄気味悪い笑みを浮かべていた。

それに突っ込めるだけの気力も残っておらず、わたしはただ見ていることしか出来なかった。