わたしは歩幅を大きくし、スピードアップして最大の目的地までやって来た。
目の前にはモノクロの世界が広がっていた。
10羽のペンギンが泳いだり、毛繕いをしたり、冷風が出てくるクーラーを見つめたり、それぞれに自由な時を過ごしていた。
わたしはその世界に溺れた。
やはり何度見てもペンギンは特別だ。
「わぁ!可愛い!」
思わず感嘆の声が漏れる。
わたしの"好き"はここにある。
そう確信出来る。
具体的にどこがいいとか、そういうのはなくて、見ていると癒されるから、とにかく可愛いから、とかそんな曖昧な理由しかない。
なんとなくの"好き"がわたしの本当の"好き"なのだろうか。
わたしの"好き"はどういう理由を伴って生まれるのだろうか。
風くんのことはなぜ"好き"になったのだろうか。
考え出すと止まらなくていつの間にかわたしは水槽の壁に両手をつけてペンギンではなくプールに映る自分の顔を見つめていた。
でも、そこにわたしは見つけてしまった...。
あの存在が後方にいた。
「深月...さん...」
そして、ガラスに映る深月さんの姿を風くんはじっと見つめていた。
その表情の柔らかさといったら類がなかった。
まるで絹のように艶やかで滑らかで柔い。
心から愛しいものを見る瞳だった。
目の前にはモノクロの世界が広がっていた。
10羽のペンギンが泳いだり、毛繕いをしたり、冷風が出てくるクーラーを見つめたり、それぞれに自由な時を過ごしていた。
わたしはその世界に溺れた。
やはり何度見てもペンギンは特別だ。
「わぁ!可愛い!」
思わず感嘆の声が漏れる。
わたしの"好き"はここにある。
そう確信出来る。
具体的にどこがいいとか、そういうのはなくて、見ていると癒されるから、とにかく可愛いから、とかそんな曖昧な理由しかない。
なんとなくの"好き"がわたしの本当の"好き"なのだろうか。
わたしの"好き"はどういう理由を伴って生まれるのだろうか。
風くんのことはなぜ"好き"になったのだろうか。
考え出すと止まらなくていつの間にかわたしは水槽の壁に両手をつけてペンギンではなくプールに映る自分の顔を見つめていた。
でも、そこにわたしは見つけてしまった...。
あの存在が後方にいた。
「深月...さん...」
そして、ガラスに映る深月さんの姿を風くんはじっと見つめていた。
その表情の柔らかさといったら類がなかった。
まるで絹のように艶やかで滑らかで柔い。
心から愛しいものを見る瞳だった。



