青い夏の、わすれもの。

「あの...次私と風くんで、さつまくんと深月さんなんだけど...」


私はその声にハッとし、水槽の中の世界から現実世界に引き戻された。

息を潜めて深海に溶け込んでいた私を陸へと引き上げてくれたのは、山本さんだった。

山本さんが催促に来なかったら、私はせっかくのチャンスを逃していたと思う。

2ターン目は山本さんにとっても私にとっても、重要なターンだ。

私は山本さんに「ごめん」と謝った後、朝吹くんを見た。


「朝吹くん、ありがとう。楽しかった」

「こちらこそありがとう」


やはり、どんな時もどこにいてもそよ風のように爽やかな彼のほほ笑みに、胸にさざ波が立ったのだった。